湯原温泉露天風呂「砂噴き湯」湯浴み口上  とぉざい、とぉうざい〜〜〜。 本日は、砂噴き湯へのご来湯ありがとうございまつる。 我らは、湯原温泉の温泉指南役にござ〜〜いまつる。 この砂噴き湯は、 古代の湯治の姿をとどめる場所にて 我らが守り続ける秘湯にございまつれば〜 昨今の観光用の露天風呂とは訳が違いまする〜 故に〜後来湯の皆々様には、我らが掟、法度に従い 湯浴みいただきまつる〜。
一つ.裸にて湯浴みなされよ。
 着衣の湯浴みは、お湯が汚れまする。水着は御法度にて候。

二つ.下を清めよ。
 湯桶なき場合は、手ぬぐいにても結構。
 十分に湯掛けし躰を湯にならし下をお清めくだされませ。

三つ.湯尻よりお入れよ
 入湯は、湯尻から身を清めながら、じわり、じわり、じわりと上に お 上がり下さいませ〜。さすれば上湯にては顔もジャブジャブと 洗えまする。仕上げは、長寿の湯にてなさりませ〜。

四つ.静かに拝め。
 病有る人は完治を願い、元気なり人は、その身に感謝し静かに浸かりなさりませ。

五つ.盗人にご用心。
 なにぶんにても諸国に名だたるお湯なれば、不埒なる人もこしまして候。

六つ.ご飲酒は、御法度にて候。
 お身体に障りまするに、加えて足下おぼつき怪我のもとにて候

七つ、シャボンは、ごえんりょくだされませ〜。
 アルカリの強いお湯にてございまつれば、石鹸は無用にてそうろう。

 ここにご参集の皆々様は、まさに裸のお付き合いなれば、和気藹々にてお過ごし下されませ〜。ただ〜し湯当たりなされぬよう〜、ほどほどと思し召せ。初日、二日においては、日に一度、三日辺りになれば湯が身体になじみますれば〜朝夕の二度に。三度以上は、お命をお縮め参らせ候。ゆめゆめ、湯巡りなどと浅はかは、成されぬように。  湯浴み中の皆々様には、御身お心をお癒し頂き、この後も再三再四のご来湯の程、隅から隅まで、ずずずい〜っと、御願い上げたて〜まつりまする〜。
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