今日は・問題提議(1996/11/23)
 
さて、まいどです。え、先日、日帰り強行突破で岡山と兵庫県の県境まで行ってきました。「温泉&グルメでデート」ちゅう企画です。近いようで、日帰りとなると遠い。ここまで来て「さぁ今日は帰ろう」なんてカノジョにいわれたら、男としては怒るよなぁ、 やっぱり泊まりだよな、なんて同行のカメラマンと話しながら来たわけですが、多分 、ほかの同特集のスポットを鑑みるに、日帰りコースですね、この提案は。うーん、忙 しいカレは黙って納得するだろうか。

てなことをつらつら話しながら、着いたのは、岡山県のH−A村にある「K山荘」というお宿。ここは食事だけもOKの料理旅館なんですが、まぁ、しかし建ても建てたり辺鄙な立地。わー、えらいとこまで登ってきちゃったよー、としみじみ思うほど山の中腹です。で。「たのもー」とか何とか一声上げたくなるような、がっしりした入口を入ると、奥からおばちゃんが出てきた。あんまりほのぼのした人だから、仲居さんかと思ったら女将でした。いや、失礼。「いいところでしょう。」確かに。窓の外には山とブナ林がただただあるばかり。冬ならしんしんという雪の降る音が本当に聞こえてきそう。まま、大自然を満喫するにはいいでしょう。料理も山の幸をふんだんに使っているので、物珍しくいただけそう。こういうお宿がもっともっと増えてくれたらいいなぁと思う。

大量詰め込みOKよ、うち、キャパ最大何千人だもーん・なんてのは、もう旅館て名打たないで、ホテルといってくれーと思う。ホテルならまだそれもありと我慢もできよう。しかしだね、旅館というからには、やはり何気なく心あたたまるもてなしが欲しいではないか。それは、いちいちお部屋挨拶がウレシイな、なんて大層なことをいってるんではなく、(逆にあれは疲れるな。ただし、ある世代を境にしてだけれど。)あぁ、心地いいな、ゆっくり過ごしたな、という押しつけのない、自然な心遣いが欲しいのだ。バブリーで豪勢キラキラの大噴水やら大シャンデリアやら、大シースルーエレベーターやらがいいのではなく、「あ、また来ようかな」とスルリと簡単に思える宿がもっともっと増えてほしいと思う。ただしおっさんが、開放無限大になる団体旅行等はこの範疇ではないだろうが。あぁ、興奮してしまった。

閑話休題。して、件のお宿が偉いな、と思ったのは、実に幅広い価格設定をしていること。1万1000円〜3万円という幅にはなかなかお目にかかれない。だからこそ、多分、「何回も泊まりたい派」から、「超豪勢に盛り上がりたい派」まで、いろいろな楽しみ方ができるのだろう。ま、一般的には高いからいいというわけではないけれど。作務衣姿の女将のフランクさが、きっと「あぁ、あの田舎に帰ろうかな」 と思わせるんだろうな、きっと。日本のお宿(中級〜上級の中ぐらいまで)は、なんかもうちょっといろいろ考えたほうがいいと思うなー。だって、今時の若いもんが、年とっても今の年輩者とは確実に違う価値観を身につけていると思うよ。今の40代を見てくださいな。この年でも趣味でライブやる人がいるんだよ。「ホテルカリフォルニア」とかやるんだよ。そんな人たちは、ずっとフランクで押しつけのないおもてなしを、でもちょっといいな、という時間を、せめてオフの時ぐらいは欲しいと思うはずだよ。きっとね。いかがかな?                                   


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