お正月・徒然に


明けましておめでとうございます。お元気ですか。今年のお正月は、私は滋賀県の賤ヵ岳へ初日の出を見に行きました。賤ヵ岳といえば、秀吉の天下取り物語の重要なキーポイントとなった「賤ヵ岳の合戦」で有名です。初日の出を見るわけですから、当然、真夜中にハイキングをスタートするわけですが、ガイドの人が、「ここは首洗い塚」とか、まぁちょっぴり怖いことをいいながら進むんですな。夜中に聞くと効きます。 都会に住んでいる私には、山中の闇がこれほどに暗いとは、という驚きで怖いというよりも、戦国時代の人はよくこんな暗闇を駆け抜けられたもんだ、という感心のほうが大きかったです。足元だって見えないくらい暗くて、つまりは転がっている枯れ木なんかに足をしょっちゅうひっかけたり、ぬかるみに足をとられてずるりと滑ったりするんですな。

この突然の小アクシデントがずっと続くと、普通の登山以上の疲労を感じるものです。恐らく明るい時間帯なら、標高もそんなに高くない賤ヵ岳登山は、さしたる苦も感じず楽しいばかりに登頂するのでしょうが、暗闇は、ただただもうしんどいばかり。とはいえ、天を見上げれば、木立の間から満月がぽっかり浮かんでいたりして、それはそれで、なんだか別の時代へ来たような、と思えるくらい美しい光景も楽しめたわけです。昔の旅人の中には、こんな夜空を見ながら、遅れた旅程を稼いだ人もいるのだろうなぁ、と考えたり。残念ながら、初日の出は霞が出て拝むことはできなかったけれど、本格的に山を歩いて初日の出を見る、という体験は初めてだったので、なかなかよいものでした。

20人ほどの小さな団体で行ったのですが、ほとんど中高年の方であったのに驚き。しかも歩くのが早いんだわ。慣れている人ばっかりだったので、年齢的には「若い」はずの私は、後ろからとろとろ進むばかりというお恥ずかしい次第。聞くと、やれスイスでトレッキングしたの、ニュージーランドのミルフォードサウンドへ歩いていったの、と壮大な経験を持つ方ばかりでした。最近の中高年の方は、優雅な暮らしの方が多いですね。私が60歳になった頃にも、こんな優雅な生活はありえるのだろうか。日本ってだんだん貧富の差が激しくなっていくような気がするなぁ。貧すれど心は錦、ってなこというにしても、物が溢れすぎていて、そんな風に達観する前に身近な物欲に溺れちゃいそうな気がするなぁ。いやいや。どうも。偉そうなことをいいました。

 私はオフィス街のど真ん中に住んでおるのですが、大型連休の朝は街とは思えぬほど静かで、その風景がとても好きです。ことに台所に小さな窓があるのですが、その向こう50cmほどで、隣のビルの壁がばーんとそびえておるのです。しかし、このビルというのが、昔ながらのレトロ調ビルでして、その壁の色具合とか窓の桟の辺りが、クラシカルでまことによろしい。インテリジェンスビルみたいなものが50センチ向こうに見えたら、うんざりするでしょうが、こういうクラシカルなビルにせまられると、それはそれで味わい深いものです。なので、私は台所の流しに立って向かいのビルの中で働く人々を見るのが好きであります。もともと中途半端なオフィス街ですから、こういう古いビルもたくさんあって、そういう「いまひとつ大都会になれないオフィス街」は、私のような中途半端な自営業者には居心地のいい場所なのですな。

さて、今年はいかがな年になりますことやら。え、と。アクセスしてくださる皆様本当に有り難うございます。私、反応大好きです。いいも悪いも何か言ってくれるのは大好きですねん。よろしく。
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