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■低価格ツアー旅行の問題点
賢い宿の予約方法とは、直接関係は無いかも知れませんがメールでのご意見を頂く中で「スキーツアーなど個人で手配するより旅行エージェントを利用した方が随分安くなるのは何故?」と言う質問が結構ありますので掲載いたします。ここでは一般的によくある「○○温泉一泊二日蟹付きツアー」等のようなツアーモノについての最近の傾向をお教えします。このツアー旅行には、いろんな形態がありまた地域により人気に格差があります。名古屋、九州と言った地域はツアー旅行が好まれ「ツアーでなければ旅行ではない」等とまで言う人もいるとか?、逆に東京などでは「あんなの嫌い」て感じで募集してもさっぱり集まらないそうです。
旅行エージェントの募集するツアー旅行の場合、ホテル&旅館の宿泊料金及びその質は、別にして、同じ行程の旅行を個人で手筈するより随分安く行くことが出来ます。これにはいくつかの理由があるのですが、最大の理由は交通費にあります。旅行エージェントは、宿と同じようにバス、鉄道(JR)、飛行機の座席を大幅に割引した値段で仕入れる事が出来るからです。団体で数を集める方法で値引きさせているのです。飛行機など半額以下で仕入れているはずです。JRなどの場合も恐らく2割〜3割程度は安くなっていると思うのですが、これについては詳しい数字は判りません。(どなたかご存じの方お教え下さい)バスなどは、極端にひどいはずです。オフシーズンのバス余り状態の時など人件費と燃料代に毛の生えたような値段で仕入れているはずです。(エージェントがバス会社に行う様は、宿業界に対するモノと同じような状況でしょう。)以上のような仕入れを行っている以上、15%や20%またはそれ以上の手数料を上乗せしても安くできる訳です。
低迷する国内旅行は、人気の低価格ツアー旅行でさえ集客が思うにならず受け入れる宿は、価格競争から低料金化を余儀なくされています。その結果、コストをギリギリまで詰めさせられます。極端な場合(全てでは無い)、食事の材料の仕入先まで指定されコストを把握され、完全なエージェントによるコントロールを受ける宿まであります。このような場合、旅館の宿泊料金は、食事の材料費と光熱費、人件費で済んでしまいその部分での利益は全くないと言ったこともあるのです。勢い旅館側は、土産物とか飲み物、館内施設での売上げに力を入れることとなりますがこの部分での利益など知れたモノです。ひたすらお金を回すのみにツアー旅行を受け入れていくことになります。もちろん本来、回すべき施設の消却費用など生まれるはずもなく、ツアー客を受け入れ続ければ畳はすり切れ、建物は、ボロボロの状態になって行きます。そしてその挙げ句そのようなツアーを受け入れる宿には、当のエージェントはツアー旅館という烙印を押し、一般の宿泊客を遠のけます。再生産の出来ない状態に陥って行くわけです。
宿がお客様に提供するサービスは、何も目に見える食事とかお風呂とかの施設や接客係のサービスばかりではありません。インからアウトまでの長い時間、お客様に快適な空間と時間を提供するわけですが、その中には、「情緒」とか「趣」といった部分、そして一番に安全というサービスも提供しているのです。この目に見えないサービスがいったいギリギリの商売を余儀なくされている低価格のツアーで満たされるかどうか?またこのような状態が果たして本当の意味で宿泊者の利益になっているかどうかは甚だ疑問です。余談になりましたが・・・
(例外:旅館の中には、このツアー旅行の受け入れを好んで行っている宿もあります。いろいろ考えられるのですが特産品などで工夫をして土産物の販売が極端に多いとか、館内の飲食施設が充実していてクラブやスナック等での女性によるサービス(風俗営業:売春行為ではない!)に力を入れるなどの工夫で本来の宿泊料金よりも宿泊外の飲食費や土産物の販売額が多いなどの場合のようです。)
話を戻して、では交通費を個人のレベルで安くすることは出来ないのかと言うと今後は、様子が変わってきそうです。現在でも航空機の場合など「早割」で2割とか数社が同一路線に乗り入れている空港の場合など4割ぐらいの割引は、受けることが出来ます。この状態がJRにも影響を与えており国内旅行の活性化をはかる意味からも今後、何らかのより積極的な割引を行う予定があるという情報もあります。恐らくインターネットで予約が取れ特急券や乗車券が買えるような状態が来た時に行われるようになるでしょう。もちろん旅行エージェントは、特権として行ってきた窓口での販売が減るわけですから当然、反対の働きかけをJRに対して行っています。
この部分のお話は、まだまだ複雑で沢山あります。何故、旅館は破滅に追い込まれるツアー旅行を受け入れるのか?バス会社は?・・・それらについては別の機会にお教えします。
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